メインコンテンツへスキップ
上級 #インフラ #コスト最適化 #Cloudflare #無料枠

ゼロコストアーキテクチャ — 無料枠だけで本格サービスを運用する

Cloudflare + Supabase + GitHub Actions の無料枠を最大活用。月額0円で本格的なWebサービスを運用する設計手法。

VibeCoding.jp

ゼロコストアーキテクチャとは

月額費用を限りなくゼロに近づけながら、本格的なWebサービスを運用する アーキテクチャ設計手法です。

個人開発やスタートアップにとって、インフラコストは大きな壁です。しかし2026年現在、各クラウドサービスの無料枠を組み合わせることで、かなりの規模まで無料で運用できます。

ゼロコストスタック(2026年版)

静的サイト・フロントエンド

サービス無料枠用途
Cloudflare Pages無制限(帯域・リクエスト)静的サイトホスティング
Cloudflare Workers10万リクエスト/日エッジコンピューティング
Cloudflare R210GB ストレージ画像・ファイル配信

バックエンド・データベース

サービス無料枠用途
Supabase500MB DB, 1GB ストレージPostgreSQL + リアルタイム
PlanetScale5GB DBサーバーレスMySQL
Turso9GB DB, 500 DBSQLite(エッジ対応)

認証

サービス無料枠用途
Clerk10,000 MAU認証・ユーザー管理
Auth07,500 MAU認証
Supabase Auth無制限Supabase組み込み

メール

サービス無料枠用途
Resend3,000通/月トランザクションメール
Cloudflare Email Workers無料メール転送・ルーティング

実践的なアーキテクチャ例

パターン1: 完全静的サイト(コスト: 月0円)

ユーザー

Cloudflare CDN(全世界のエッジから配信)

Cloudflare Pages(静的ファイル)

GitHub Actions(自動ビルド・デプロイ)

GitHub(ソースコード管理)

適用例: ブログ、ドキュメントサイト、ポートフォリオ、本サービス(VibeCoding.jp)

Lighthouse スコア: Performance 99+(エッジキャッシュの恩恵)


パターン2: 動的機能つきサービス(コスト: 月0〜数百円)

ユーザー

Cloudflare Pages(フロントエンド: Astro/Next.js)

Cloudflare Workers(API)

Supabase(DB + Auth + Storage)

適用例: ユーザー登録が必要なアプリ、データの読み書きがあるサービス


パターン3: フルスタックアプリ(コスト: 月0〜1,000円)

ユーザー

Cloudflare(CDN + DDoS防御)

Cloudflare Pages(フロントエンド)

Cloudflare Workers(BFF)

Supabase(DB)  +  Cloudflare R2(ファイル)

Resend(メール)  +  Clerk(認証)

コスト削減テクニック

1. SSG(静的サイト生成)を最大限活用

動的なデータをビルド時に静的化することで、リクエスト数を大幅に削減できます。

// Astro での静的生成例
export async function getStaticPaths() {
  const articles = await getCollection('articles');
  return articles.map(article => ({
    params: { slug: article.slug },
    props: { article },
  }));
}

2. エッジキャッシュを活用

// Cloudflare Pages の Headers 設定
/assets/*
  Cache-Control: public, max-age=31536000, immutable

/*.html
  Cache-Control: public, max-age=0, must-revalidate

3. 画像最適化

Cloudflare Images や Cloudflare R2 + Workers で画像を最適化すると、帯域コストを大幅に削減できます。

スケールしたときのコスト予測

月間PVCloudflareSupabase合計
〜10万無料無料0円
〜100万無料無料〜$250〜3,700円
〜1,000万無料〜$20$25〜$996,700〜17,800円

まとめ

ゼロコストアーキテクチャを採用することで、サービス初期の最大のリスクである「コスト」を排除できます。スタートアップの「リーンな検証」フェーズに最適です。

スケールしてから課金プランに移行すれば良いのです。それがゼロコストアーキテクチャの哲学です。